NKの映画日記~今日の映画はこれで決まり~

映画鑑賞がとにかく大好き!そんな私が、鑑賞した映画の感想を記録していきます!

映画「カメラを止めるな!」 作品情報 あらすじ 感想 結末(ネタバレ注意)

 

 

とても、とっても話題になったインディーズ映画「カメラを止めるな 」。

 

制作費たったの300万で興行収入3億円。

 

たったの2館から始まり、口コミで全国で公開になったあの話題作を今回はご紹介していく。

 

 

 

作品情報

 

<タイトル>

カメラを止めるな!

<監督>

上田慎一郎

<脚本>

上田慎一郎

<キャスト>

濱津隆之(日暮隆之)

真魚(日暮真央)

しゅはまはるみ(日暮晴美)

長屋和彰(神谷和明)

秋山ゆずき(松本逢花)

細井学(細田学)

市原洋(山ノ内洋)

山崎俊太郎(山越俊助)

大沢真一郎(古沢真一郎)

竹原芳子(笹原芳子)

<受賞歴>

第61回 ブルーリボン賞 作品賞(2019)

第10回 TAMA映画賞 特別賞 (2018)

 

あらすじ

 

 

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。

 

​本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。

 

そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!​大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。

 

”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。

 

感想

 

 

あれ?ホラー映画

と、思わせてからの後半が何とも言えない。

 

前半に様々な伏線がちりばめられ、

様々な違和感があり、

しかしそれが後半でしっかり回収され、その答え合わせが最高だった。

 

だからか!そういうことだったのか!

が、とても気持ち良かった。

 

37分の1カット長回しのシーン、

個性的なキャラクター達

面白い、本当に初体験の映画だった。

 

1回鑑賞しただけでは絶対に足りない。

2回、3回と鑑賞するからこの映画は面白い。

後半が分かってる上で鑑賞する前半が最高だ。

 

結末

 

 

一か月前、日暮隆之はテレビの再現VTRの監督をしていた。

馴染みの俳優・細田学が車いすにのって涙を流すシーンの撮影。細田は目薬を使って泣きの演技をする。

 

そこに顔なじみのTVプロデューサーの古沢がやってきて、彼は日暮をちょっといいですかと呼び出す。

古沢についてテレビ局の会議室に行くと、笹原という局の上層部の女性がいた。

 

日暮は自己紹介で再現VTRやカラオケ映像の監督を細々とやっていること、「安い、早い、質はそこそこ」という、キャッチフレーズでやっていることを話す。

 

日暮はそこで古沢と笹原からゾンビもの専門チャンネルを作り、「それの記念すべき第一回放送でゾンビ映画の撮影クルーが本物のゾンビに襲われるというドラマを作る」という話を聞きく。

 

そして笹原はこの企画には熱いポイントが2つあるといいます。

 

笹原は「一つは昼の1時から30分間生中継。二つ目はワンカメラで全編ワンカットやねん」と言う。

 

日暮はそれを聞いて冗談だと思い「ゾンビものでワンカット?」と笑いますが、2人は本気だった。

ドラマのタイトルは「ONE CUT OF THE DEAD」。

 

日暮が家に帰ると、妻の晴美が護身術の教材ビデオを見て、「ポン!」と叫び腕を振り上げる動きを真似ていた。

日暮は晴美にワンカットゾンビものの企画のことを話す。

晴美が「でも断ったんでしょ?あんたにそんな度胸ないよね」と言うと、日暮は無言でコーヒーをすする。

 

そこに娘の真央が現れ、「今日遅くなるからご飯いらない!」と出ていく。

真央はVシネマのADをしており、今日は撮影だった。日暮は妻に頼まれ真央の見張りに行く。

 

真央はこだわりが強い性格で、その日の現場でも子役が泣きの演技で目薬を使うことが納得できずに本物の涙を要求していた。

 

「お姉ちゃんね、昔バスケ部だったんだけど試合で負けて泣いたよ?何か悔しかったことない?偽物に頼っちゃダメだよ!」

 

結局真央は監督や子役の母親ともめ事を起こしクビになってしまった。

 

日暮は真央に「来月から一人暮らしだろ?少しは妥協しないと食っていけないぞ」と言うが、真央は無視して歩いて行ってしまう。

 

家に帰ると、日暮が監督した再現VTRが流れている。

車いすで涙を流す細田を見て、真央は「これ目薬でしょ?」とつまらなそうに言い、チャンネルを変える。

 

すると、そこには神谷和明という若手俳優がインタビューを受けている姿が流れ、真央はそれを夢中で見始めた。

晴美は日暮に「あれ、真央の最近のお気に入りらしいよ」と言う。

 

日暮はふと、先日もらった「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を開く。

 

そこに書かれていた主演男優は神谷和明だった。

 

テレビに映った神谷は「次回作では血まみれになります」と答える。

 

数日後、日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」の監督としてキャストの顔合わせの会場にいた。

 

女優役の松本逢花、男優役の神谷、録音係役の山岡俊助、カメラマン役の細田学、助監督役の山ノ内洋、監督役の黒岡大吾が揃っている。

 

山岡はADの栗原に「軟水の水を用意してくれないとお腹を壊してしまう」と文句を言っていた。

 

メイク役の相田舞が遅れて入ってくる。

彼女は家庭の事情で赤ん坊を連れていた。

 

やがて、台本読み合わせが始まるが、赤ちゃんが泣き出し、スムーズに進まない。

 

しかも、神谷はゾンビが斧を使って襲ってくるシーンに対して、ゾンビが武器を使うのはおかしいと指摘。

 

また、松本もアイドル兼女優なので劇中のゾンビに女優がゲロを吐きかけられるシーンに対し、「私は全然いいんですけど事務所的にNGかな」と駄々をこねる。

 

相田の赤ん坊がさらに激しく泣き出し読み合わせは一旦中止になる。

 

監督役の黒岡は、なぜか相田と一緒に仲良く赤ん坊をあやしていた。

 

細田は昔からのアル中が治っておらず、その間居眠りをし、日暮はそんな様子を見て途方に暮れる。

 

そのころ、日暮家では晴美が「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を読んでいた。

 

そこに真央がやってきて「お母さんまた始めたら、女優」と言う。

晴美はかつて女優として活動していたのだ。

晴美は「まさか!台本読んでるのも暇つぶしよ」と笑い、「私は役に入りすぎちゃうから」と言う。

 

ふと、真央がテーブルの上の台本を見て、大ファンの神谷が父の監督作に出ていることに気がつく。

それから毎日、日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」本番に向けてキャストやスタッフとリハーサルを繰り返していた。

 

稽古場の床にテープを貼って、位置関係の確認と動きの段取りを緻密に決めていく。

 

本番でカメラマンを担当する谷口と、その助手の松浦早希もカメラワークの確認をしている。

松浦は谷口にゾンビが出たときに、激しくズームインアウトするのはどうかと提案するがダサいと一蹴された。

また、谷口は腰痛もちのため、松浦は自分が代わりにワンカット撮影のオペレーターをかって出るが、谷口はそれもまだ早いと拒否する。

 

別日のリハーサル。

 

神谷はどうしても助監督ゾンビが斧を使う展開が気に食わず、一人で考えさせてくれとリハーサルを抜けてしまう。

 

助監督役の山ノ内は、何とか自分の見せ場を残してほしいと日暮に伝えてくる。

 

一方の松本は「自分が泣くところは目薬でいいですか」とわがままを言い出す始末。

日暮は渋々承諾します。

 

山越は相変わらずAD栗原に、現場の水とトイレ設備のことを細かく問いただしている。

しかも、監督役の黒岡とメイク役の相田は、距離感が近くイチャイチャを始め、不倫関係の様子。

 

日暮は困った顔をして俯きます。

 

リハーサル後、日暮と細田は缶コーヒーを飲んでいた。

 

細田は撮影までアルコールを我慢すると決めたこと、酒癖のせいで娘に絶縁されていることを話し、泣き出してしまう。

 

日暮は家に帰ると、もうすぐ家を出てしまう真央の写真を見ながら酒を飲んで号泣。

写真には日暮に肩車される真央の姿があった。

 

そこに晴美がやってきて、彼女は日暮にお願いがあると言い出す。

 

数日後、生中継撮影当日。現地の廃墟で日暮、スタッフ、キャストが最終打ち合わせをしている。

 

その様子を見学している晴美と真央。

お願いというのは撮影見学のことだった。

 

スタッフは廃墟近くの倉庫で音響とモニタールームを設営を始める。

 

谷口と松浦はラストシーンの屋上のクレーンショット撮影のために、クレーンにカメラを設置して準備している。

 

特殊メイクの温水はラストシーンの血糊の五ぼう星を描いている。

 

そのころキャストの控え室では、古沢プロデューサーからの差し入れが入る。

それは高級な日本酒の一升瓶だった。

それを見た細田は喉を鳴らす。

日暮は栗原に撮影が終わるまで、その日本酒を隠しておくように指示。

 

山越は台本を読みながら水を飲んでいるのだが、間違えて専用の軟水ではなく山ノ内のペットボトルの硬水を飲んでしまう。

 

撮影現場には、まだ黒岡と相田が入っておらず、不安がる日暮のところにADの吉野がやってくる。

 

黒岡と相田が同じ車で現場に向かっている最中に追突事故に逢い、怪我を負ったと言うのだ。やはり黒岡と相田は不倫していた。

 

2人は出演できないが、古沢は撮影は中止にはできないと言う。

 

台本を変えようという声も上がりますが、撮影まであと2時間しかなく、日暮は代役を立てましょうと提案する。

やがて、日暮が監督役の衣装を着て立っています。

日暮は「他に誰かいるか?台詞も動線も覚えてて、年齢設定も同じ人間が」と言いますが、AD吉野はメイク役はどうするのか聞きました。

そこに真央が晴美の腕を引っ張ってやってきて「この人、元女優です!」と言い出しました。

晴美は「それはダメよ」と反対しますが、真央は「いいじゃん、お母さん台本読んでたし」と言います。

日暮も晴美の女優時代を知っているので反対しますが、結局代わりはいないので、晴美がメイク役をすることになります。

本番直前、キャスト交代の件を知り、神谷は作品は残るのだから中止にすべきと主張します。

日暮は「作品の前に放送なんです。待ってる人がいるんだから放送しなきゃ。」といいます。

そして、耳打ちで神谷に「これは君の作品だ。君がいなきゃ始まらない。必ずいい作品にすると約束する。」と口説きます。

松本は特に何も考えていない様子で、キャスト交代を受け入れます。

しかしそれとは別で、山越は硬水でおなかを壊し、細田は日本酒を見てしまったことで、アル中特有の手の震えが出始め、カメラマンの谷口は腰痛が悪化し始めていました。

そうとは知らず、日暮たちはいよいよ一発勝負のワンカット撮影の本番に入ります。

キャストとスタッフがスタンバイして、生中継が始まりました。

一番最初の女優と男優に駄目だしするところで、日暮はかなりの熱演を披露。

しかもそれまでの鬱憤もあって、松本に対して「なんで嘘になるかわかるか?お前の人生、今まで生きてきたすべてが嘘ば~っかりだからだよ!!嘘まみれのその面剥がせよ!」とか、神谷にビンタして「これは俺の映画だ!口を挟むな!てめえはリハの時からグダグダ言いやがって!」とアドリブの暴言まで吐きます。

そんな日暮を見て驚く真央。

男優、女優、メイクが休憩するシーンに入り、日暮はモニター室に戻って、「すまん、熱が入りすぎて」とADの吉野に謝ります。

次はカメラマン役の細田がゾンビになって登場するシーンですが、細田は差し入れの日本酒に手を出してしまいベロベロになってしまっていました。

メイクをしてもらい現場に向かうも途中で倒れ寝てしまう細田

日暮は細田を抱え起こそうとしますが、こけて廃墟の扉にぶつかってしまいます。

ちょうどメイク役の晴美が廃墟の曰くつきの理由を話しているシーンでしたが、大きな音が鳴り、会話が止まります。

AD栗原は扉の隙間からカンペを出し、「トラブル発生、つないで」と指示を出します。

神谷は仕方なく晴美に趣味の話を振り、晴美は2人に「ポン!」と叫ぶ護身術を教えて間をつなぎます。

日暮はその間に細田をなんとか動かして、助監督役の山ノ内を襲わせます。

細田は悪酔いのあまり、山ノ内の顔にゲロをはいてしまいます。

AD栗原が神谷たちがいる室内に作り物のちぎれた手を屋内に投げ込みます。

山ノ内はゲロを吐かれパニックになっていましたが、腕がなくなった特殊メイクをしてもらい、何とか役になりきって室内に入ります。

日暮はぐったりしている細田ゾンビを室内に押し込みます。

細田は酔っ払っていたので、意識がなくても幸いゾンビ演技をしているように見えていたのですが、またゲロを吐いてしまい、松本がモロにそれを顔に浴びてしまいます。

神谷と松本はガンマイクで細田を外に押し出します。

日暮はまた狂気に取り付かれた監督役になって室内に入ります。「既に呪文を唱えた」と、監督がいかに本物のゾンビを蘇らせて撮影をしようとしているかの説明を語りだすのですが、

そこでずっとお腹を壊していた録音係役の山越が限界を迎え、カメラが回っているにもかかわらず、「ちょっと…」と言って廃墟から出て行こうとします。

日暮も周りのキャストもアドリブで止めようとしますが、山越はお腹を抱えて出て行ってしまいます。

AD栗原は外で山越を止めようと羽交い絞めにしますが、お腹を刺激された山越は「やばいやばい!はなせ!」と叫びます。

古沢は緊急事態なので「しばらくお待ちください」のテロップを出そうと指示しますが、日暮はカメラ目線で「撮影は続ける!カメラは止めない!」と叫び、山越を戻すために外に出ます。

山越は栗原の制止を振り切って、草むらで排泄を始めていました。

室内の晴美たちはお互いに怪我がないかと確認しあうくだりを延々繰り返しています。

山越抜きで話を進められないので、モニター室の古沢たちはテロップを出して止めようとしますが、ずっと撮影を見ながら台本を読んでいた真央がそれを止めます。

真央は山越をゾンビにして中に戻せば話が繋がるといい、台本をめくって古沢たちに説明します。

メイクの温水は山越が用を足しているところまで行き、排泄中の山越の顔にゾンビメイクをしていきます。

山越は情けなくて泣き出しますが、日暮はそれを叱咤します。

ADはカンペを出して、キャストたちに廃墟から脱出するくだりまで話を進めるよう指示します。

真央は潰れていた細田をたたき起こし、山越ゾンビ用の生首をAD吉野に渡して、「後半戦みんな集中していこう!」と叫びます。

ずっとADをやっていた真央が本領を発揮し始めました。

晴美、神谷、松本は別のドアまで行き、そこで山越ゾンビが一同を襲います。

晴美は迫真の演技で山越ゾンビを倒し、そこにメイクの温水が山越の生首人形を転がしクビ切断の演出をしました。

晴美は完全に役に入っており、「行くわよ!ゾンビは私が全部ぶっ殺す!」と叫びます。

モニタールームで古沢は、「お母さん凄い演技だね。何で役者辞めちゃったの?」と真央に聞きます。

真央は晴美が昔プロレスの映画で役に入りすぎて主演俳優の腕を折り引退に追い込まれたことを話すと、古沢は不安な表情になりました。

そのころカメラマンの谷口は腰に限界が来ていました。

外の車で松本演じる女優が助監督ゾンビに襲われるシーンに差し掛かりますが、松本がカメラにぶつかってしまい、バランスを崩した谷口は止めを刺され動けなくなってしまいます。

助監督ゾンビと松本の揉みあい、下に落ちたカメラの固定アングルでしばらく続きます。

松本は台本どおり地下通路に向かって逃げ出しますが、カメラはしばらく地面に転がっています。

カメラ助手の松浦は、半分気絶している谷口を置いてカメラを持って松本と助監督ゾンビを追います。

再びカメラワークが戻り、松浦はずっとやりたかったズームイン、ズームアウトのカメラワークをやりまくります。

それを見て真央は「何これダサかっけぇ!」と喜びます。

松本が地下通路でゾンビに襲われる演技をしている間に、神谷が日暮に序盤でビンタされた件の文句を言って来ます。

しかし、そこで晴美が神谷をビンタ。「出番だつってんだろクソガキ!」と怒鳴り、怯えた神谷は地下通路に松本を救いに行きます。

日暮は晴美に「大丈夫か?」と聞きますが、彼女は完全にスイッチが入っている様子です。

松本と神谷がゾンビから逃げて廃墟に戻ってきます。

晴美は松本の足の傷を見て「噛まれたの?」と聞き、そして斧を構えます。

台本だとここから助監督ゾンビが入ってきてメイクを斧で刺し殺す展開でしたが、役に入りきってしまった晴美は台本を無視して、感染したかもしれない松本を殺そうと襲い掛かります。

真央はそれを見てモニター室を飛び出します。

一方の松本と廃墟から飛び出し、晴美はそれを追いかけます。

日暮はシーバーで「ゾンビに止めさせろ!」と指示し、細田演じるカメラマンゾンビが止めにかかりますが、晴美はそれを蹴りで撃退。

続く助監督ゾンビも蹴り飛ばして松本を追い続けます。

松本はクライマックス舞台の屋上に逃げると、晴美もものすごいスピードで追いかけ、カメラの松浦もそれを必死で追いかけ、神谷と日暮と真央、AD達も屋上に向かいます。

屋上では晴美が松本を追い詰めて、斧を振り下ろそうとしています。

神谷が晴美の手をつかんで止めようとしますが、逆に晴美に手を捻り上げられてしまいます。

「痛い痛い!!折れる折れる!!カメラ止めて!!」

神谷は痛みでふらつき、そこに置いてあったラストシーンで使うクレーン機材にぶつかってしまいます。

そしてクレーン機材は地面に落ちて壊れてしまいました。

日暮は松本にずっと叫び続けるように指示。松本は「キャー!!!!」と何度も叫び続け、松浦はその様子を不必要にズームイン、ズームアウトを繰り返して取り続けます。

日暮と真央は晴美を止めようと掴みかかりますが、「ポン!」の護身術で抜け出されてしまいます。

再度2人がかりで押さえつけ、日暮は晴美の首を絞めて失神させます。

その間、松本は何度か息継ぎをしながらも叫び続けます。

温水がやってきて晴美の頭部に斧が刺さった状態の特殊メイクを施し、神谷にも返り血のメイクをした後、男優がメイクを斧で殺したように見せてなんとかカットを繋げます。

その後、台本どおり松本は神谷に「私に近づかないで!」といって屋上から駆け降り、下の小屋に入ります。

ラスト付近で使う斧が晴美の頭に刺さっている状態なので、ADが予備の斧を小屋の前に置きます。

小屋の中に入って松本に「外で斧を拾って!」とカンペ出しをします。

松本は斧を拾って「こんなところに斧が、ついてるわ」と屋上に戻ります。

いよいよクライマックス。

女優がゾンビ化した男優の首をはねる、監督もそのままの勢いで殺害、屋上の端にある五ぼう星を発見、五ぼう星の真ん中に立って女優が上を見上げる、それをクレーン撮影、エンドロールという流れですが、肝心のクレーン機材が壊れてしまっています。

古沢はプロデューサーとして放送を成立させるために、カメラワークを変えようと言いますが、日暮は食い下がります。

「クレーンで五ぼう星を映さないとオチにならないですよ!」

古沢が「そこまで(視聴者は)見てないですって」と言いますが、日暮は「見てんでしょうが!」と怒鳴り台本を叩きつけます。

しかし日暮は古沢にたしなめられて、しょうがなくカメラワーク変更を受け入れようとします。

その時日暮の台本から一枚の写真が落ちます。

それを拾って見た真央は、何かを思いついたようで、「今動ける人間何人いる?」と尋ねます。

屋上では神谷演じる男優ゾンビが松本を追い詰めています。

その後ろでキャストとスタッフが協力して細田、山ノ内、山越が最下段、古沢・栗原が中段の組体操のピラミッドを作っていました。

4メートル近い人間ピラミッドを作ってクレーン撮影を再現しようとする作戦。

しかし、大人が作る人間ピラミッドは、なかなか大変で組み上がりません。

日暮は、組体操が崩れるたびにキャスト2人に、男優ゾンビが止まる、ホッとする女優、また動き出す男優ゾンビ、叫ぶ女優という、演技を繰り返させます。

しかし、途中で晴美が目を覚ましてしまい、斧が刺さったメイクのまま松本の前に立ちふさがります。

日暮は晴美を引っ張ってしゃがませ、画面からフレームアウトさせました。

組体操ができたタイミングで、松本は神谷を斧で切りつける演技を始めます。

温水は特殊メイクの生首を転がそうとしますが手が滑り生首は明後日の方向に行ってしまいます。しかしそれを真央がバスケ部仕込みのキャッチ&パスで再度温水に渡し、男優ゾンビが死ぬシーンは完成。

その後、日暮は監督役として松本に「おい、台本と違うことをするな!」怒鳴り、その後、松本に斧で殺される演技をします。

物陰で日暮に斧を振り下ろす演技をする松本。小声で「もう滅茶苦茶です」といい本物の涙を流します。

日暮は小声で「その涙だよ、できるじゃないか」と言います。

ラスト、松本が五ぼう星が書かれた場所に歩いていきます。

日暮と真央は猛ダッシュで組体操のところまで行き、日暮が最上段にのぼり、さらにその上に真央が肩車状態になります。

松本が五ぼう星の真ん中に立ち、上を見上げます。

そのタイミングで真央が松浦からカメラを受け取り、日暮が最上段で立ち上がってクレーン撮影を再現します。

晴美はその様子を見守っていました。

モニターに血糊の五ぼう星がしっかり入り撮影は成功。

すかさずAD吉野は「ONE CUT OF THE DEAD」の文字を出しエンドロールを入れます。

終了まで45秒。人間ピラミッドの下段中段上段の全員がもう限界にきており、神谷と松浦も横からそのピラミッドを支え、なんとか維持し続けます。

エンドロール終了と同時に番組終了、次の番組が始まります。

東京で放送を見守っていたプロデューサーの笹原は、「トラブルもなく終わってよかったです」と社員たちにいい、拍手を受けています。

番組終了と同時にピラミッドを崩したスタッフ・キャスト一同は、やりきった笑顔でお互いを讃えあいます。

真央は先ほど拾った写真を日暮に見せます。

それは日暮がずっと持っていた、幼い真央を肩車していたときの写真でした。2人は笑顔でハイタッチ。

そこでカメラはドローン撮影でどんどん上空に上がって行き、スタッフたちが動き回っている様子を俯瞰で映しながらエンドロールがはじまり映画は終わります。